※ギフトの循環シリーズ※〜⭐︎
2025.11.26
① 大地からの手紙
大地は
ときどき思い出したように
小さな手紙を送ってくる
無農薬の野菜
イヤシロチの果実
ひとつひとつに
風の便りと太陽の記憶が詰まっている
「今日も生きていてくれてありがとう」
そんな優しい声が
包むように響く
わたしはただ
手を合わせ
静かに受け取る
それが大地との会話
⸻
② 巡りゆく恵みの流れ
恵みとは
誰かが渡したいと思った瞬間に
もう流れ始めている
贈り物は
物そのものより
“想いの方向”に意味がある
その想いが
川のようにわたしへ届き
わたしからまた
誰かへ向かって流れ出す
こうして世界は
そっと優しさで繋がっている
⸻
③ 受け取る勇気、手放す喜び
ギフトの循環は
受け取ることで始まり
手放すことで完成する
「ありがとう」の一言は
次の祝福の扉を開く鍵
どれだけ与えたかではなく
どれだけ素直に受け取れたかで
宇宙の流れは大きく変わる
わたしは今日も
差し出された光を
両手で抱きしめる
そして
あふれた分を
また世界へ返す
⸻
④ 果実が教えてくれたこと
富有柿の甘さは
ただの味ではない
寒い風
雨音
陽だまり
土のぬくもり
すべてを乗り越えて
ようやく“実る”ということ
わたしの人生も
きっと同じなのだと思う
苦しみも
喜びも
全部抱えたまま
ひとつの果実になっていく
だから
いただきますの前には
必ずそっと祈る
「わたしも、実らせていこう」と
⸻
⑤ 愛は巡り、光になる
贈り物が届く日は
宇宙のリズムと
わたしが揃う日
調和した瞬間
愛は流れ
光となって
世界へ広がっていく
その光の欠片が
また誰かを照らし
その誰かが
わたしへ光を返してくれる
これこそが
終わらないギフトの循環
わたしたちは
その真ん中で
ただ微笑んでいればいい


