※ニガリの飛翔※〜⭐︎
2025.09.10
静かな朝
コーヒーの湯気にひとしずく落とす
清めの滴は
腸をめぐり 心を澄ませる儀式
けれどその瓶は
いつもの場所からふいに消え
探す私の目をすり抜けて
夫の側へと 静かに現れた
——誰が運んだのだろう?
999のゲートがひらく今日
菊理姫の結びの息吹が
物質の境を越えて
わたしたちを結び直す
海の記憶を宿す滴は
ただの「塩」ではなく
次元をまたぐ合図だった
見えぬ力に導かれ
夫婦の場に運ばれたその一滴は
調和の証
愛のしるし
今日という特別な日に
宇宙はささやく
「すべては軽やかに
ひとつへと結ばれてゆく」