【時空の調整詩】〜⭐︎
2025.09.06
白夜の光に包まれ
北極圏の時は 折り畳まれ
すべてが一瞬に 息づいていた
五次元の鼓動は
脈打つたびに 永遠を紡ぎ
「いまここ」が 無限に重なり合う
けれど 日本に帰るわたしの足は
大地に根を降ろし
三次元の暦に 身をゆだねる
その瞬間 ズレは生まれ
約束の時は 揺らぎ
調整の風が 三日間 吹き続けた
それは試練ではなく
高次と現実をつなぐ 橋渡し
光の翻訳に必要な 静かな時間
やがて 心と体は馴染み
遠隔の時も ひとつに重なる
わたしは理解する――
この「時差」こそが
次元を超えた証であり
わたしの役割の 一片なのだと